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今年の夏は、本当に雨の多い年でした。2ケ月続きの稽古順延の・・・また順延・・・でしたからね。
また、南九州でも、コロナが流行り、門人との合同稽古も調整が難しい状況が続いています。そうした中でも、昨日は密に注意しながら、数人の門人が本部道場に集まりました。
 先ずは早朝より、霧島登山で足腰鍛錬。登頂した霧島・最高峰の韓国岳は、今年の大雨で珍しく火口
湖が出来ていました。
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また、霞も無く屋久島まで見渡せる快晴でした。初めて登頂した門人も大自然の絶景に感動していた様子でした。
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古くは、登山も薩摩では、山坂達者と呼ばれ薩摩藩士・郷中教育で推奨されていました。下山後に稽古というのは、慣れるまで本当にきついですが、足腰に効いてくるのが実感できます。少しでも古来の稽古法に近づけたいですね。下山後は、車で15分とほど近い白鳥神社本部道場に向かいました。
 今回も鹿児島より師範にお越しいただき、私たちの技の構え方、斬り込む筋、打ち込み等を微修正いただきました。師範は、言わば整骨院のような存在かもしれません。
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 日頃は、個人稽古しています。自身で正しい姿勢・技と信じて稽古していても、人は無意識のうちに楽な姿勢で構えようとしてしまいます。これは仕方ないこと・・・。でも仕方ないでは済まされないのがこの古武道の世界です。
 定期的に指導者が整骨院の役割となり、修正・指導してあげなければなりません。何故なら、口伝・継承を重んじる古武道では、その時代時代で勝手に改悪するようなことだけは、絶対に避けなければならないからです。
 当会の考えは、古くから伝わる技を現代そして次世代に継承していくこと。薬丸家宗家から故奥田眞夫師範に遺した技をどうリレーしていくかが課題です。先祖の地で定住するのが当たり前であった昔と異なり、欧米遊牧民型が増加した現代に加え、コロナ禍で、激動の時代となりました。出来るだけのことはやる。やって見せる。日々寡黙に稽古していくつもりです。
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最後に、お知らせです。9月23日(祝)11時30分より白鳥神社秋季例大祭では、当会が奉納演武を執り行います。全国多くの神社が、コロナ禍により、基本的に来賓・招待をせず、神主さんだけの神事となります。
 そうした中で、野太刀自顕流剣術は、神事のひとつという宮司さまのお考えとお計らいを賜りました。もちろん、今後のコロナの状況も注視しなければなりませんが、なんとか実現に向けて稽古精進してまいります。今回も感謝です!!合掌。