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2021年度9月23日、宮崎県えびの市の霧島の地に鎮座する白鳥神社において、今年も秋季例大祭が執り行われました。
 弊会は、コロナ禍にも関わらず、寛大な取り計らいを頂戴し、神事の一環として、今年も大神様へ奉納演武をお納めしました。
続け打ち別府
続け打ち松田
              続け打ち

神事は、コロナ禍の事情により、神職はじめ僅かな関係者により、凛と氣の張りつめた厳粛な中で、ひっそりと執り行われました。
 先ずは、別府師範が、口火を切って、緊張感ある境内に猿叫を木魂しながら打ち込みます。感化された門人が、後を続き立木へと次々に向かいます。
掛かり津曲➁
             掛かり

この剣術は、門外不出として、いにしえより口伝として伝承された野太刀の技。門人達も皆、この剣術は、見世物ではないという意識が強く、非常に真面目に稽古に打ち込む門人ばかり。
狩集
             抜き

長木刀 上玉利
             長木刀 

打ち廻り

            打ち廻り

今年も日頃の太刀を使って心身を練った稽古の集大成を、奉納演武で、日本武尊を祭る大神様へ、一心不乱に、無の境地で体現できたかと思います。
鳥居
            白鳥神社境内

野太刀自顕流稽古は、一見、西瓜のように美味しそうに簡単そうに見えますが、師範の伝授する技を極めようとすればするほど難航苦行であり、自身の弱さとの闘いでもあります。
長年稽古を続けていくと、正直、やるか、やらぬか、勝つか、負けるか・・・。これに尽きると感じています。
 私たち稽古者には、口伝伝承された技を次世代へ継承していく使命があります。未熟な稽古の身として、まだまだ階段の途中であり、より高みを目指して精進していかなければなりません。
彼岸花
     えびの市の田園に広がる天界の花(彼岸花)